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2020/01/28
換気扇は思っている以上に奥が深い
換気扇は住宅では ダクト式第一種換気扇(熱交換)と 第三種換気扇 に分かれます。
前者は給気排気ともに機械で行い、後者は排気のみ機械で行います。
最近は熱交換が主流になりつつあるようですが弊社では第三種換気扇を採用しています。
私自身、熱交換の話を聞いたときにこれはいいと思い、いろいろ調べてみたのですが調べれば調べるほど第三種換気扇のほうがいいと思うようになりました。
ちなみに、ヨーロッパや北海道の換気扇の比率はどうなっていると思いますか?
私の記憶が正しければ、大体同じ比率だったと記憶しています。
(どのサイトで見たのか再度検索したのですが見つかりませんでしたので参考には載せてません。)
熱交換が良いものであれば第三種換気扇よりも熱交換が多く採用されていてもおかしくないのに、実際は同じ比率です。
実はこれ価格が安いからということではなく、結露や汚染物質によるところが大きいのです。
調べるといろいろなところで書かれていますが、熱交換では排気管の中を通った汚染物質が新鮮な空気に交じって各部屋に戻るということが少なからず起こります。
詳しくはこちらをご覧ください。
https://www.iesu.co.jp/shinbun/2003/2003_10_25/031025HP-02.htm
実際ヨーロッパでは問題になったこともあるようです。
もう一つの問題は結露です。
顕燃交換と全熱交換では多少の違いはあるようですが、小屋裏でのダクト内での結露、および室内の見えない箇所での結露が問題になることがあります。
後者は顕熱交換では湿気の交換が行われないため、気づかないうちに室内の湿度が高くなっていることが原因だと思われます。
また、熱交換は各部屋の排気を一か所に集めて外へ排出しますが、集まった排気を外へ出す配管と、各部屋から機械までの配管(どうしても距離が長くなります。)内の汚れがすごいことになるんですが、この配管の中の掃除は基本できません。
熱交換機に取り付けてあるフィルターはこまめに掃除が必要です。
掃除を怠ると匂いが発生し給気のダクトを通って各部屋に流れてしまいます。
これが原因で機械を止めた方もいますし、24時間365日のコストがかかりすぎて止めた方もいます。
排気をしているときは空気が外向きに流れているので問題はないんですが、止めてしまうと汚れた配管がそのまま天井裏にあり続けます、そして外から空気が入ってくる可能性さえあります。
汚れた配管を通って給気されてしまうということになりかねません。
そして、時間が経てば機械は壊れます。
その時の交換費用、天井裏にあれば天井を壊すことになるかもしれません・・・。
ざっと熱交換のデメリットを書きましたが、第三種換気扇もデメリットがあります。
それは、光熱費がかかるということです。
熱交換をしないので外からの冷気などがそのまま部屋の中に入ってきます。
その分、光熱費がかかる傾向があります。
しかし、熱交換機の運用コストやフィルターの目詰まりなどによる熱の交換効率を考えるとそれほど差があるようには思えません。
以上のことから、弊社では第三種換気扇を採用しています。
(ちなみに、ダクトレス第一種換気扇というものもあります。気になる方はお問合せください。)
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