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2024/11/28

木の家

仙台市の工務店 東建設 のブログです。

ここ10年くらい木の家、無垢の家なんていうキャッチコピーの家が多く建てられるようになりましたが、本当に木の家なのかななんて言う家もいっぱいあります。

私が自分の会社に入社した20年以上前はそんなキャッチコピーなんてほとんど皆無でしたから。

弊社はそれこそ50年以上前から普通に木の家を建ててきたわけですから、あえて木の家、無垢の家と言うのはどこかムズムズしますね。笑

それくらい私どもにとっては普通のことなんですが、その違いがなかなか伝わらないというのも事実でこれもまたモヤモヤします。

木の家を売りにしてるところはだいたい言葉遊びのところが多いです。

木に関する知識は殆ど持ち合わせていません。

調べてみると日本に存在する木は約700種類、そのうち建築や家具で使用する木の種類はおそらく50種類程度

建築に限って言えば30弱ではないかと思います。(地域によっていろいろですが)

弊社で天然乾燥している材種は家具用も含めて30種類以上になります。

木の家を売りにしているところは、ほとんどが杉の材料を使用しています。

私どもも杉を使いますが、適材適所で使用するのが工務店、大工の役目です。

他のビルダーを見ると、適材適所は皆無で無垢材を使っていることを全面に押した戦略で杉一辺倒であることがほとんどです。

これは本当に木の家なのか・・・、疑問ですね。

土台は栗や桧、柱は杉、栗、桧など、梁は杉、松、框は桜やイタヤカエデなど、枠は杉、松、適材適所上げたらきりがありません。

他のビルダーがなぜ杉を多用するのか、それは簡単です。

杉は柔らかく素性がいいものが比較的多く出回っているので加工性や入手も簡単だからです。

桜や栗など広葉樹はこうはいきません。

材質は固く加工技術もいりますし、乾燥も時間がかかります、そして市場にあまり出回っていないのが現状です。

ですので弊社では自社で材料を確保し敷地内で天然乾燥をさせています。

(広葉樹を人工乾燥させると暴れが大きくなるので不向きだと思います。

材積を大きくすれば暴れが小さくみえますが、歩留まりが悪くなります。)

弊社では、天然乾燥も人工乾燥も使用します。

これも適材適所で分けて使用します。

土台、柱、梁は天然乾燥材をほぼ100%使用します。

これは天然乾燥のほうが、強度、色艶、加工性、がいいからです。

大工の継手仕口には最も相性がいいです。

化学物質過敏症の人にも天然乾燥材が比較的有効です。

化学物質過敏症は実は身近な問題なんです|東建設のスタッフブログ

間柱などは人工乾燥材です。これは内装材に木の狂いが悪さをしないようにあえてそうしています。

内部造作などは人工乾燥材と天然乾燥材両方使います。

内装の雰囲気などに応じていろいろと使い分けます。

色々書きましたが、木を使うということは木の性質を知り尽くし、木と向き合いながら、正しく使用するということなんですが・・・。

最近は木も鉄と同じような製品になってしまい、買ってきた木はどれも同じなんて考えで使用したり、説明したり。

木の家を検討中のかた、担当の営業マンに色々と質問してみるといいと思います。

本当に木の家なのか、見極めが大事です。

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