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2024/03/29
弊社で使用する材料
仙台の工務店 東建設 のブログです。
弊社で使用する柱材はこういうものを使用します。
弊社で使用するのは右の材料です。
(あくまで製材の仕方のイメージです。)
一般的な材料としては左のような小径木を使用することがほとんどで、丸太一本から柱を一本を取る形になります。
小径木からとった材料は中心だけが赤身で周りは殆ど白太になります。
↑これが小径木からとった角材(流通材)
対して弊社で使用する柱は大径木から4本もしくは6本とった材料になります。
↑これが弊社で使用する柱材(自社天然乾燥材)
目が詰まった、ほとんど赤身の材料
弊社では柱は120角が標準です。
このメリットとしては、芯がほとんどはいらない、それによって非常に割れにくい、赤身が多いので虫害にも強い、そして強度も高い。
芯があることによって乾燥の時に割れる可能性が高くなります。
赤身と白太では収縮率が違うのでその過程で割れてしまうのです。
この割れを発生させないように人工乾燥材はうまく乾燥させるのですが、この結果表面の割れはなくなりますが細かな内部割れを引き起こします。
この内部割れを起こした材料は、剪断力に弱いのと、水分の低下からパサついていて粘りがないような感じが特徴的です。
この小径木、天然乾燥には向きません。
柱は梁よりも材積が小さいく、芯があるので割れやねじれなどの影響を受けやすく、また1本取りの材料の為大きな修正挽きが出来ない為、使用できなくなります。
それに対して、大径木から柱をとったときは芯がほとんど入らず、割れにくいので、天然乾燥にも耐えられる材料です。
大径木からとった柱材はこあと天然乾燥させます。
まずはシートもかけずに雨ざらにして木の灰汁、渋、などを抜きます。
地面が真っ赤になるくらい出てきます。
このメリットは何かというと。
・杉の奇麗な赤身の色になる。
・渋、灰汁がなくなり油が残るので色、艶がよくなる。
・渋、灰汁を抜くことによって乾燥が早くなる。
・渋、灰汁を抜くことによって匂いが優しくなる
(化学物質過敏症の方でも比較的使用できるようになる。)
その後、シートをかぶせてゆっくり乾燥させます。
もちろん、材料と材料の間には桟をして木が密着しないようにします。
こうしてやっと柱として使えるようになります。
末永く家を支える柱ですので、最高のものをお施主様にご提供します。