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2018/06/22
火打ち梁 と 熱交換
ある雑誌で最近の建物に火打ち梁が入っていない住宅が増えているという記事が載ってました。
これにはちょっとびっくりです。
火打ち梁は2階の床面や小屋裏の水平構面をなす部材で、必ず入れるものと思ってましたが・・・。
読んでみると、条文の中から火打ち梁という言葉がなくなったのを入れなくてもいいと解釈した設計士が設置していないようです。
こういうのを読むと、最近の若い設計士(皆ではありませんが)は図面の上だけで考えていて、経験値や想像力が低いように思えますね。
なぜ火打ちが必要なのか、仮に火打ち梁が必要ないとしたら、それに代わる何かが必要なのに、それがない・・・。
意匠に凝るのもいいけれど、建築は構造も大事な要素、それを忘れてはいけませんね。
ちなみに、雑誌には換気扇の特集も載ってました。
熱交換器の掃除のしにくさ、掃除忘れによる汚れ、そして条件によっては第1種換気扇(熱交換)よりも第3種換気扇のほうが光熱費が安いこと。
第1種換気扇が流行ってますが、メンテナンス不備による空気汚染、光熱費の増大などデメリットを考えると容易には付けられないような気がします。
北海道での換気扇種別は第3種換気扇が一番多いそうです。
それとヨーロッパでは昔、熱交換による空気汚染が問題になり議論になったことがあるようです。
住まいに大事なこと、常に考察しながら家づくりをしておりますので気軽にご相談ください。