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2018/07/28
柱(無垢材)
弊社では柱で使う材料は丸太で仕入れたものを製材して使用しています。
丸太で乾燥させて、その後四角に製材し、そのあとまた乾燥させます。(自然乾燥材)
普段仕入れている丸太は柱が4本から6本程度取れる太い丸太です。
こうすることによって、ほとんどの柱が芯去り材でまた赤身の多い柱が取れます。
芯がないということは非常に割れにくく、赤身が多いので虫害にも強い柱になります。
下の写真は一般的に出回っている柱の写真です。
小径木から一本取りをするので、どうしても芯が入り、そして周りはほとんど白太です。
強度も虫害にも弱い材料です。
そして、このまま置いておくと割れが入ったり、建てた後に仕上げ材に影響が出る場合があるので、人口乾燥で表面割れを起こさないように乾燥させます。
表面割れは起こしていないのですが、内部割れが起きていて、加工するとパサパサと粘りがないような感じがします。
表面割れをするとクレームが来るということで今は表面割れをしない乾燥が主流のようです。
芯去り材は割れが非常に入りにくいので、そのまま自然乾燥させても大丈夫です。
割れが非常に少ないので、仕上げ材に対しての影響も非常に少ないです。
(多少割れが合っても強度的には問題ありません。)
自然乾燥させることで粘りのあるいい柱になります。
ちなみに、芯去り、自然乾燥、の柱は流通材ではないので一般的には買うことが出来ないと思います。
また、弊社で使う材料は年輪が流通材よりも基本細かいです。
俗に言う、目が詰まっています。
目が詰まっている材料は強度的にも強いんです。
ところで、基準法などの木材の強度の定義ってどうなっているかご存知ですか?
材種で決まっているんですが、白太も赤身も目の細かさも、なにも考慮されてません。
杉は杉の強度、松は松の強度etc
自然のものなのでそこまで対応できないんですね。
住宅は構造計算(許容応力度計算)が必要ない分、設計、施工側に委ねられている部分が多分にあります。
そういうことも含め、目に見えない部分にも気を配りながら仕事をしております。
(割れそのものが悪いということではありませんのでご注意ください。
材料をどこにどのように使うのか、適材適所が大事なのです)