BLOGスタッフブログ
2019/02/07
ほぞ
柱と梁のサンプルを作ってみました。
梁はボリュームがあって飾るのが大変なので梁幅を細くしてあります。
梁成はおおよそこの程度のものを使うことが多いです。
そして柱の上下には ほぞ と呼ばれる物があって、これが梁や土台に刺さって
地震のときの水平力などの加重を受け止める役目を果たします。
木造の場合は本来、筋交いや面材だけでなく、躯体の梁や柱で地震力を受け流す
総持ちが基本です。
弊社では梁成の長さ分全部ほぞを通します。
このような形で梁には上から下までほぞの穴が空いています。(梁成が300mmならほぞも300mmです)
プレカットでは大体60mmが基本でしょうか・・・。
300mmのほぞは出来ないんです。
柱のほぞのほとんどが梁成の長さであれば、地震のときに有効に働くのはあきらかです。
金物をつけるからいいではなく、木造なら木を最大限生かすというのが大工の仕事です。
建てるときは大変ですが、長持ちの家が出来上がります。
隠れてしまうところにこそ譲れないものがあるのです。